『上陸間近! グーグル・Androidが携帯とクラウドをどう変えるか?』メモ

連続トークセッション第3回『上陸間近! グーグル・Androidが携帯とクラウドをどう変えるか?』 に参加したので、そのメモ。

アスキー総研第3回連続トークセッション

アンドロイドセミナー@慶應大学

2009/5/21 19:00 – 21:00

第一部「Androidスーパー入門+最新トピック」

 嶋是一さん(日本 Android の会幹事)

  • アンドロイド→お友達(鉄腕アトムとか)。
  • オープン。オープンソース。
  • OHA 48社が参加。
  • ロイヤリティ無料だが、オープンソースの品質を担保するのは自分。
  • Apache v2 ライセンス。コード修正&非公開で販売可能。
  • ドライバ、デバイス、ハードウェアは自分で。
  • マッシュアップ。
  • システムは垂直統合。アプリレイヤーは水平分業。
  • qemu は ARM のエミュレータ。バイナリ互換。
  • アプリケーション連携が柔軟で簡単。
  • 勝手ケータイ。ケータイに限らず、何でもいい。
  • ケータイは属人機。腕時計と同じ。
  • 次バージョンは Donuts。その次は E-clair。次は F?
  • マーケットプレイスもオープン。
  • 現在開拓中(iPhone は開拓済み)。変革させる可能性。
  • クラウドをターゲットにすれば、アプリの互換性なんて気にならないかも。
  • エコシステム。

 

●第二部「Androidで広がるモバイルとクラウドの将来」

 丸山不二夫さん(日本Androidの会会長)

 増井さん(慶應大教授)

 安生さん(日本Androidの会幹事)

 司会の方(名前聞きそびれました)

 

<中国の話>

丸:中国の携帯は、ほとんど Android になりそうな勢い。

  コンピュータメーカーが携帯を作る時代。

増:期待しているが、まだ触ったことない。

丸:日本の携帯のいいところがどう組み込まれ、どう進化していくかが注目。

丸:中国のガラパゴスは10億人。

増:実際、メールと mixi だけじゃないの?Android いらないんじゃない?

丸:携帯ではない。新しいパーソナルデバイス。若い人から熱烈なユーザーが増えるのでは?

(増井さんは、あまり議論に乗り気ではなさそう…)

 

<クラウド>

丸:ネットにつながる 100ドル PC になるのでは?

増:私クラウド理解していないのですが…

安:最近 HDD が壊れたけど、重要なデータはネットにあるから、ま、いいか。

  僕らにとっては当たり前のこと。

丸:クラウドと Android の関係というのは、直接は関係ない。相互補完関係。

(開催者の思惑と、パネラーの考えがずれているように思える。)

丸:携帯も決して非力ではない。

 

<ユビキタス>

増:パソコンも携帯も持ち歩かなくていいんじゃないの?

  どこにでも端末があればいいのでは?

(増井さんは一歩先をいっている…)

丸:公衆電話よりも携帯。持ち歩くのが価値。

丸:携帯ではない Android も出てくる。

増:あらゆるところで使える環境がいいのでは?時計はどこにでもあるので持たない。

増:なくすと危険。カードとかいっぱい持っている。

(テーマと反する意見ばかりで司会者が困り気味…)

 

<ビューアー>

安:Gmail がプッシュでくるだけで最高。

増:地図だったらブラウザだけでできる。コンテンツビューアーとしてはいいけど、ブラウザで十分。

丸:携帯では見づらいけど、小さく持ち歩きたい。

丸:技術者が先行して作られたもの。

 

<文字入力など>

増:UI は結局慣れ。慣れて使いこなせるようになることが重要。

丸:爪で押せないのは女子につらい。

安:10キーが主流になったことは不幸。機器に人があわせている。

安:ソフトキーボードは画面を覆ってしまう。それは正しいことなのか?

丸:まだいろんな可能性があるのでは?

 

<ゲームの話>

安:市場は大きい。ただ、単純なゲームも多く、クーリングオフも多いみたい。

丸:専用ゲーム機のほうが面白い。

増:ゲームやらないけど、DS のゲームの方が面白いのでは。

司:モンハンは、PSP の画面の美しさで開発されたらしい。

 

<無料カルチャーについて>

丸:今後有料化も進んでいくだろう。

増:ポストペイドな世界はないのだろうか?その方が合理的。

安:Android は勝手ストアも可能。

丸:Android は 25% をキャリアに。5% を手数料で Google が。

丸:Google は、ストア以外にも様々なサービスを提供している点で Apple とは違う。

(司会者の話の振り方がいまいちでパネラーがかわいそう…)

安:Android は中身。iPhone とは違う。

 

<個人情報の話>

丸:Google のアカウントを登録する必要がある。そういう意味では怖い端末。

増:Android は危険な端末。

 

<キャリア、端末の話>

丸:安いものを大量につくる技術がないと、世界で戦えない。これから修羅場では?

増:DOS/V 化すればいいのでは?スクラッチから考えればいいのでは?

丸:キャリアはキャリア。

丸:おさいふ Android が欲しい。日本ならでは。

 

<クラウドと携帯がどうなっていく?>

安:先のことは難しいが、ほとんどがクラウドになっていくのでは?

  ビジネスモデル自体が変わっていく中で、みんな模索している状況。

安:公式サイトで囲い込みをしてもらっていた状況から、すべてがフラットになる

  状況で、ハマっている人もいる。

増:いつでもどこでも好きなことができることが重要。Android がユビキタス

  端末(街中の時計みたいなもの)になり得るので、期待している。

増:パソコン持ってきてつながらない、とかそういうことはなくなるべき。

丸:プライベートとパブリックの区別は今後もあるだろう。

  コミュニケーションの重要性が増す。

  P2P の世界もあるから、クラウドだけではない。

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第一部はある程度知っている内容だったのと、第二部は司会の方とパネラーがかみ合っていなくて、あまり面白い話に展開していかなかったこともあり、あまり収穫はなかった。元々増井さんのお話を聞ければと思ったのだけど、テーマが興味なかったのかあまり乗り気じゃなかったように見えた。しょっぱな「Android 触ったことない」という始まりで、「モノを持ちたくない」とか「クラウドはよくわからない」など、テーマにマッチしないお話ばかり。まあ、Android もクラウドも手段であって物事の本質ではないので、そんな話になっても仕方ないのだけど… 無料のセミナーだったら納得できたかな。
個人的には、@taromatsumura さんとご挨拶できたのが収穫だった。

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