週末、Apple に iPhone アプリをリリースした。現在ステータスは「In Review」。おそらく数回はリジェクトされて、世に出るのは数週間先になるだろう。
以前、Palm のアプリケーションをつくって世に出していた。自分が使いたい機能を自分で作り、それを「おすそわけ」する感覚だった。もちろんすべて無料。
Palm の衰退とともに開発もお休みしていたが、App Store の登場とともに、開発を再開した。Palm のときと同じく、自分で使うものを自分で作るぐらいの気持ちだった。
いざ始めてみると、実機でデバッグするにはディベロッパ登録が必要で、年間1万円近くもかかる。小遣い制の身としてはかなりきつい。
仕方なく最低金額で売ることに決めた。115円。どれぐらいの人が買ってくれるのだろう?買ってくれた人は 115円の価値を感じ取ってくれるのだろうか?クレームとかいっぱいきたらどうしよう…
また、有料となるとアメリカの納税者番号の取得が必要で、アメリカ大使館に出向いたり、確定申告の書類を提出してみたり(結局リジェクトされたけど)。
Palm の時は、自分のサーバにバイナリおいて、Muchy に連絡するするぐらいだった。無料だからスミマセンで済まされたことも多々あった。それ以上に、暖かいユーザーに恵まれていた気もする。秀逸なフリーウェアがたくさんあり、それを組み合わせて自分だけの愛機を作り上げる。その苦労を共有し、助け合う。そんな世界が Palm コミュニティにはあった気がする。
もちろん、ポテンシャルの高いデバイスを提供し、同時に売り場も提供してくれる、それが年間1万円であれば安いほうだと思うべきなんだろう。でもねぇ、なにか物足りなさを感じるんだよねぇ。古いのかな、考え方。
まあ、まだひとつも App Store に並んでいないので、並んでみたらまた違う世界が見えてくるのかもしれない。そのときまで、次のアイデアを仕込んでおこう。